ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 317字|2007.6.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
4つ子誕生、3人死亡
選挙戦真っ最中の四月、ミンダナオ地方マギンダナオ州コタバト市バグアの貧困地区でトライシクル運転手(20)夫妻に四つ子が生まれた。いずれも女児で、市内の病院で保育されていたが、十二日、赤痢にかかり三人が死亡した。三人とも体重は一キロ未満だった。母親(19)_も貧血で入院しているが「なすすべなく死んでいくのを見るのはつらい」と嘆いた。
一家は父親の稼ぎが一日六十ペソという最低級貧困層。四つ子が生まれたとき、一緒に記念写真を撮った地元政治家や社会福祉開発省関係者らも何ら援助をしてくれなかったという。せめて栄養強化ミルクを与える余裕があったら、と両親は涙。医師たちは残る一人の生命の火を消すまいと懸命の努力中。 (14日・スター)