ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 319字|2007.3.19|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
川魚の大量むし焼き
南コタバト州ギヒン町を流れるパダダ川で八日、大量の魚が死んで浮かび上がったが、それもそのはず、川の水温が一部で浴場なみの四十度にも上昇していた。
環境天然資源省の地区環境管理官の調べによると、同町にあるダバオ・シュガー・セントラル社製糖工場の上流は三十一度、下流では三十九度と計測され、一部では四十五度という高温だった。同工場では川から冷却水を取り入れて、圧縮、気化装置などを冷やした後、貯水池に送り込んでいた。どうやら、この貯水池から熱水がもれたらしい。 同社は一九九二年に環境基準に合わないとして一時閉鎖された前科がある。しかし同省では有毒化学物質や付近のバナナ農園からの殺虫剤の流入の可能性も調べるという。(18日・ブレティン)