ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2007.1.29|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
進まぬ農地改革
西ネグロス州都バコロドの南約六十七キロのラカステリャナ町で二十五日未明、暴漢が農民の家を次々と襲い、六十歳の農夫が射殺された。前日、同町のサトウキビ農園で銃撃戦があり、四人が負傷した事件と関連がある模様。
この農園は農地改革の対象となり、二〇〇四年に農民たちに払い下げられる予定だったが、所有者のクエンカ家が農地改革省の命令を無視していた。怒った農民たちが農園の一部を占拠したため、農園主側の警備要員が追い払おうとして衝突した。農民たちは同省のパンガンダマン長官の弱腰を非難し、長官側は農民の勝手な振る舞いを批判した。農地改革事業はアキノ政権下で始まったが、主としてサトウキビ農園主が土地収容に抵抗している。(26、27日・インクワイアラー)