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1月29日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 544字|2007.1.29|社会 (society)|ハロハロ ]

 全国紙に連日、会社関係のおわび広告が掲載されている。それも一社や二社ではない。多い日は五、六社が並ぶ。謝罪会社の業種を見ると、家電製品から衣料、食品、スポーツ用品と多分野にわたる。製造過程での異物混入や欠陥を指摘され、回収するという説明がほとんどだ。チェーン展開の大手喫茶カフェは賞味期限を超過した生菓子二個を販売したとして「おわびとお願い」を掲載した。

 消費期限切れの原材料の使用が発覚した大手菓子メーカーの不二家は、会社存亡の危機に追い込まれている。スーパーなどから商品を締め出され、販路を完全に断たれた。内部調査の結果を小出しに発表したため、不信感を増長させたようだ。バレンタインデーを前にチョコレートの安全宣言を出そうと動いたが、これも断念した。この時期に不二家のチョコを買って贈る人はいない。

 今月中旬、スーパーなどで納豆が売り切れる日が続いた。「一日二個食べるとやせる」。こんな関西テレビの生活情報番組が流れ、一気にフィーバーした。ところが、この番組に使ったデータは実験や測定もしていない架空の捏(ねつ)造だった。報道番組で不二家を批判しておきながら、自社は公共電波を使って消費期限切れより悪質な捏造番組を制作していた。社長がわびて減給で済む問題ではない。(富)

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