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1月22日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 563字|2007.1.22|社会 (society)|ハロハロ ]

 目にした範囲でしかないが、首都圏近郊のラグナ州で今、季節通りに咲いている花といえば、燃えるような朱色の火炎木と赤い球状で化粧用のパフそっくりのレッド・パウダーパッフのように思える。あとは季節外れの花たち。例年、三月中旬が開花期のカカワテ(マドルライラック)がサクラと見まがう色の花を咲かせ始めた。それにナラ(インドカリン)の大木を小さな黄花が覆う。

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 二度目の開花期を迎えた草木もある。昨年九月末に台風ミレニオが南ルソンを直撃する前、白い穂をなびかせていたタラヒブが、収穫を終えたトウモロコシ畑で再び北風に揺れる。高速道路沿いや住宅街のアリバンバン(バウヒニア)も同様で、強風で折れた木の根元から伸びた新しい枝に桃紫色の花を咲かせている。そして赤や黄色のカンナ、かれんなマカヒヤも……。

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 開花期を問わず、花がハロハロ(混ぜこぜ)に咲くのは、やはり天候が理由のようだ。日本の気象庁が出す「世界異常気象速報」によると、ルソン島周辺は昨年十二月下旬から平年に比べて雨の多い異常気象が続いているという。十二月に雨期が明けるはずのマキリン周辺は、一月中旬を過ぎても雨の日が珍しくなく、野焼きの白い煙が小雨の煙る中でたなびいている。異常気象は、開花期の異なる花を一度に楽しめる程度であってほしい。(濱)

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