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11月13日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 521字|2006.11.13|社会 (society)|ハロハロ ]

 京都の新名所だった「美空ひばり館」が十一月末で閉館するというので、この連休、京都を訪れた機会に嵐山へ足を運んだ。閉館理由は入館者減、とりわけ団体さんが減ったのが大きいらしい。ひばりが亡くなって十七年、生きていれば来年は七十歳だ。ファンも歳をとる。

 入館料千六百円を払ってエスカレーターを上ると華やかなひばりの世界へ。往年のレコードのジャケット、出演映画や誕生からの写真、ジュエリー、衣装、靴などなど。病に倒れた後、東京ドームに五万人の観衆を集めた感動のラストコンサート。その収録ビデオがメーンだ。ボタンを押すとヒット曲が聴けるコーナーもある。

 地下小劇場ではカラオケ大会が開かれ、舞台衣装の高年女性が熱唱中だった。カラオケ参加者は圧倒的に女性。人気がある曲は? この日歌う八十二人中、「川の流れのように」が五人で最も多く、「悲しい酒」四人、「みだれ髪」と「港町十三番地」が三人。その他、ばらばらでヒット曲の多様さを示している。同世代なので中学生時分からひばりの歌声はいやでも耳に入ってきた。好みを言わせてもらえば、晩年の人生賛歌もいいけど、若いころの歌が好きだ。「あの丘越えて」「津軽のふるさと」「ひばりの佐渡情話」など。(紀)

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