ハロハロ
[ 427字|2006.10.23|社会 (society)|ハロハロ ]
来年五月の統一選を控え、首都園の一部自治体で早くも場外乱闘気味の「前哨戦」が始まった。俎上(そじょう)に引きずり出されたのは、野党陣営所属のパサイ、マカティ両市長。不正入札や公金横領の疑いで停職命令を受けながら、「支持者」と称する一団を市役所周辺に集めてろう城を決め込んだ。
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三選を目指す両市長に対して、与党陣営は対立候補擁立を検討しており、「停職命令は三選阻止狙い」との指摘がある。それを裏付けるかのように、与党系市議が市長代理に就任したパサイ市では早速、次期市長選の与党系候補と目される下院議員と大統領の笑顔をあしらった大看板が幹線道路沿いに登場した。
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地元テレビ局の報道によると、首都圏十七市町の首長のうち、不正入札など汚職容疑で告発されていないのは、マラボン市とパテロス、ナボタス両町の首長三人だけ。告発件数が十を超えるつわものもいる中、パサイ市長らが「なぜおれたちだけ停職か」と市役所に居座って抵抗する気持ちを多少は分かる。(酒)