ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 320字|2006.10.16|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
先生は借金地獄
北サンボアンガ州はこのほど、内務自治省から最貧州に
指定されたが、州庁のサラハディル視学官によると、公立小、高校教員約六千人のうち五千四百人が高利貸しに苦しめられているという校長からの報告が入ったという。特に女性の教師は、夫が失業中などで日に三度の食事が賄えず、高利の借金をしていることが多いそうだ。もちろん高い利息を払い切れず、借金地獄は深まるばかり。
教員たちは安い給料の上、すし詰め教室での授業に疲れ果て、さらに他の行政機関からの非教育的な仕事にも追い回されている。そこへ借金の苦労が重なって、精神的にも社会的にも教育の成果が挙げられないのが現状。校長の一部は政府に対して低金利融資の窓口を開くよう提案した。(11日・ブレティン)