ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 314字|2006.9.4|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
人命救助も命令次第
スルタングダラート州コルンビオ町の農園主、カマル・サレンダブさんは八月十七日早朝、自分の農園で約二十人の武装集団に銃撃されて負傷したが、からくも草むらに逃げ込んだ。
サレンタブさんは妻のハドジャさんに携帯電話の文字メールで救援を求めた。妻はマギンダナオ州の名門エボス氏族の出身で、アンパツアン・イスラム教徒自治区知事のめい。近くの国軍警備詰め所に駆け込んだが、上官の指示がなければ救援できないとつれない返事。第二五歩兵大隊前線指揮所に陳情したが、指揮官が不在でらちが明かず、結局、一時間半後に近所の人の助けで夫を救出した。助かったサレンタブさんは、農園のある土地に根を張る民兵集団の犯行だと怒っている。(27日・ブレティン)