ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2006.9.4|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
知らぬが仏
セブ市から同市東北東のカモテス諸島に向かったフェリーが八月二十六日から二十七日にかけて、十時間以上も漂流、僚船に引っ張られてやっとカモテス島のポロ港にたどり着いた。
EBアズナール海運会社の「メルベリック10」号で、二十五日午後九時、乗客五十九人を乗せて、セブ港を出航した。やがて機関部に海水の侵入が始まり、エンジン油と混じり合ったため、動かなくなった。船長が気付いた時にはお手上げ状態で、そのまま漂流開始。乗客たちは入港予定より五時間過ぎた二十六日午前六時になっても船が動かないため、ようやく騒ぎ出した。船長は乗客が眠っていたので、事故を知らせてもパニックを起こすばかりだとほお被りしたという。(28日・ブレティン)