ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2006.7.24|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
イスラムの正義
武断派で鳴らすマギンダナオ州スルタンクダラット町のマスツラ町長は、隣のパラン町で十歳の男児が誘拐された事件の黒幕的人物がコーランに無実を誓わない限り、公開処刑すると宣言した。「きっと探し出し、お前の頭に銃弾の穴が明くのを皆に見せてやる」というのが州ラジオ局インタビューでの発言。
犯人は六月二十三日、男児を誘拐したが、身代金五十万ペソを支払うという約束にだまされて解放した。その後、身代金交渉に出ていた犯人の親類でモロ・イスラム解放戦線(MILF)下級幹部が黒幕として浮かび上がった。
マスツラ町長は、この人物が自分の町に隠れていると知り、「イスラムの慣例であるコーランの儀式で誓えないのは有罪に決まっている」と激怒した。(21日・スター)