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5月22日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 320字|2006.5.22|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

強制立ち退き

 ダバオ市バハダ区にあるダバオ医療センター(DMC)敷地内に十九日、市工事局員が押し掛けて住宅や小飲食店舗を取り壊した。住民の抗議の叫びをよそに、あっという間に平地になった。

 病院構内に家を建てて生活していたのは約百世帯。不法占拠なのは間違いないが、長い人で二十年以上も住みつき、追い出されては暮らしも立たないと嘆いている。レニーダ・アラスさんは「二十六年間、食堂を経営して子どもを学校にもやった」と話し、市が立ち退きを迫った理由がわからないとこぼした。

 ダバオ地裁が昨年一月、立ち退き処分差し止めの仮処分を認めた後、住民側が移転先を見つけられなかった。市が最近、移転先を提案したが、住民たちが拒否していた。(20日・インクワイアラー)

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