ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2006.5.22|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
警官が消える日
ロムアルド・カガヤンデオロ市長はこのところ、苦虫を噛みつぶしっ放し。国家警察のバギオ第十管区本部長が市に配属された警察官二十人全員を一時停職とし、三カ月間の再教育処分にしたからだ。
事の起こりは、バギオ長官が市警察署を抜き打ち視察したところ、署員全員がごろ寝していたため。
同市長は、市内に警官ゼロという事態になると、犯罪が野放しになるばかりか、沿岸部で大掛かりな密漁が行われてもお手上げ、さらには比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)の攻撃にも対処できないと指摘する。
市の安全ばかりか市長自身の身辺警護も心配する。もし、私設ボディガードを雇って銃を持たせれば、私兵禁止の法にも違反するとこぼした。(20日・ブレティン)