ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 291字|2006.2.20|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
人形の首切り
南ラナオ州都マラウィ市で十六日、デンマークの新聞紙が予言者ムハンマドの漫画を掲載したことに抗議する大衆集会が開かれ、数千人規模のイスラム教徒が集まった。
高位聖職者のダリダイ師がファトワ(信者への指示)を発表、その中で首都圏にあるデンマーク大使館の閉鎖とともに掲載したデンマーク紙の編集者二人を死刑にするよう訴えた。
集会では、編集者二人の人形の首がミンダナオのイスラム教徒が使う「クリス」と呼ばれる剣で切り落とされた。問題になった漫画十二枚のコピーが集会場のステージに張られて信者の怒りをあおった。「イスラム教徒は信仰のために喜んで死ぬ」という信者もいた。(17日・スター)