ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 294字|2006.2.20|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
壁のない刑務所
北コタバト州立刑務所は適正収容人員が三百人のところに七百五十人以上の服役囚がすし詰めになっており、州政府の頭痛のタネになっている。
ピニョル州知事が思いついたのは、逃げ出す危険の少ない受刑者を選び出し、刑務所から外に出して労働させる案。二月上旬に開かれた州治安秩序会議で承認された。
州知事案は、州庁敷地内に壁のない収容所を建て、ゴムの木の種苗場にしたり、ポメロやマンゴーの果樹園にして囚人を働かせるというもの。警備態勢も最低ですませるという。
同知事は「壁のない刑務所は希望にみちた共同体として囚人の社会復帰を助けるだろう」と自画自賛したが、本当に大丈夫?(13日・ブレティン)