ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2005.12.12|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ほほ笑み消えた街
第二十三回東南アジア競技大会(SEAG)の一部種目は西ネグロス州都、バゴロド市でも行われたが、各国代表団の印象はいま一つだった。
マレーシアから来たバルビア・カラム・シン氏は、バゴロド市はもう「ほほ笑みの都市」と自称できないと辛らつである。大会運営ボランティアの人々ばかりか、警備の警官たちまで、空腹なのに食べ物がないとぐちったという。「これでは微笑どころではない」とシン氏。
感心したのは、空腹な人たちがいつも制服をきちんと着て、クツをいつもぴかぴかに磨いていた。「まるで王侯のようなサービスでしたよ」と喜んだが、電灯のない地域があることには驚いた。「クアラルンプールは一年中、明るいよ」とお国自慢した。(6日・ブレティン)