ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2005.11.28|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
薪炭時代に逆戻り
新石器時代と言うとややオーバーだが、サマール州民は煮炊きに薪や炭を使う生活に逆戻りしつつある。
すっかり普及していた石油液化ガス(LPG)の価格が、最近までタンク一個三百ペソだったのが、今月十六日から五百二十五ペソに急騰した。月収五千ペソあればLPGを使えたが、今や月収七千でも使えない。
政府や企業は石油値上がりのせいにするが、付加価値税増税法施行で、庶民の足のバス代も上がった。お年寄りに対する割り引き料金もいつのまにやら死語になった。
肝心の薪や炭も値上がりしている。炭一袋(コメ五十キロ用)は百ペソから百六十ペソに上がっている。比較的安い灯油を使っている家庭もまだ多いが、さていつまで続くか。(26日・ブレティン)