ハロハロ
団地の仲間と毎朝、ウオーキングを楽しんでいる。午前六時に集合し、決められた五キロのコースを約一時間かけて散策する。今年夏から参加しているが、仲間の中には十年以上続けている先輩もいる。誘われた当初は早起きがつらく、いつまで続くか不安だった。しかし、最近では目覚まし時計なしでも起床できるようになり、日常生活のリズムが変わった。
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集合場所の小高い丘に上ると、多摩ニュータウンの町並みが一望できる。晴れた日には、雲海から昇る真っ赤な朝日と、丹沢山系越しに富士山がパノラマ状に眺められる。横着者で、今まで日の出などめったに見る機会もなかったが、この風景を見て毎朝続けようと決めた。季節の変化が実感できるのも新しい発見だった。今は晩秋の真っ盛り。並木道を落ち葉がまだら模様に染めていく。
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ウオーキング中に犬が道端でふんをしている光景をよく見かける。飼い主がすばやく後始末をして回収しているが、中にはそのまま放置して立ち去る飼い主もいる。マナーを守らない飼い主に動物飼育の資格はない。犬を乳母車に乗せて散歩している主婦がいる。「歩きたがらないのでかわいそうだから」と弁護するが、犬の過保護もここまでくると返す言葉がない。 (富)