ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2005.9.26|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
石油探査と沿岸漁業
ネグロス島とセブ島に挟まれたタニョン海峡では目下、日本の石油資源開発会社やカナダのフォーラム探査会社などが石油探査で海底にドリルを打ち込んでいる。
怒っているのは地元の零細漁民らで、探査の開始以来漁獲量が激減、一日二十︱三十キロだった水揚げ量が最近では三︱五キロになった。手こぎのバンカボートの漁では一日二キロもとれないという。
漁民支援団体「パマラカヤ」の最近の調査だと、石油探査が始まった五月以前の漁民の一日の収入は千五百ペソだったが今は百五十ペソから二百五十ペソで怒るのも当たり前。パマラカヤなどは天然資源省に石油探査の許可取り消しを迫っていきたいという。開発と環境の問題は深刻さを増す。(19日・ブリティン)