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9月12日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 323字|2005.9.12|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

「湖畔の人」の怒り

 湖を国家電力公社(NPC)に奪われた︱︱。南ラナオ州に多く住むマラナオ人約五千人が一日、マラウィ市でデモ行進して、同社の環境破壊に補償を要求した。NPCはラナオ湖に六つの水力発電所を運営、ミンダナオ地方に電力を供給しているが、地元住民は発電所公害を怒っている。

 「ブキドノン州の養鶏所のニワトリはマラナオ人よりずっと明るいところに住んでいる。NPCがくれたのは洪水と災難だけだ」。デモを組織した「ラナオは発電所に要求する」グループのバルト議長は嘆いた。マラナオとは「湖畔の人」という意味なのだ。

 同議長によると、発電所のために計四万五千ヘクタールの農地が水びたしになったばかりか、飲料水の汚染で四百三人が死亡したという。(5日・ブリティン)

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