ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 318字|2005.9.12|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
金が敵の大富豪死去
キリノ、マルコス時代に副大統領を務めたフェルナンド・ロペス氏の息子で、奇行で全国に知られたジュンジー氏が六日、イロイロ市の病院で死去した。七十四歳。
一九九三年、十二億ペソという巨額の遺産を相続すると、ジュンジー氏は湯水のように金を使い始めた。アジア通貨危機の九七年、八百万ペソ以上もする米最高級車リンカンを輸入して、市内を乗り回した。闘鶏が趣味で、千羽以上のシャモを飼育、試合に勝ちそうになるとペソ紙幣を闘鶏場内にまき散らした。
マニラなど各地に豪邸を構えて贅沢な宴会は数知れず。人にはポンポン金を与え、月額五百万ペソに上ったこともある。生涯、独身で、厳しかった父への反動だと奇行の理由を告白していた。(9日・インクワイアラー)