ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 318字|2005.8.15|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
血で血を洗う抗争
南サンボアンガ州ディナス町で血で血を洗うような典型的なリド(氏族間抗争)が起きている。
マウラナ一族がこのところ相次いで殺害された。七月十七日、副町長だったアブヅゥル・マウラナ氏が五人の護衛に囲まれながら殺害された。その七時間後、昨年の選挙でマウラナ家を積極的に応援した親族のアニタ・タレスさんが殺された。
国軍・警察は、事件の黒幕がイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)幹部のカミール・ラオ氏ではないかとみている。今年三月、ラオ氏の実兄と身重だった兄の愛人が殺された。同氏はマウラナ副町長が関わったと疑い、両家の緊張が高まったという。マウラナ家の逆襲を恐れて町を離れた住民もいる。
(10日・サンスター電子版)