ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 316字|2005.8.1|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
竜巻の通り道
マギンダナオ州都コタバト市の沖合に浮かぶボンゴ島を二十四日、竜巻が襲った。海沿いのリタイェン・バランガイ(最小行政区)の民家七十六軒が倒壊、多数の住民が小学校などに避難した。幸い死傷者は出なかった。島の竜巻被害は過去六年間で七回目。
島が所属するパラン町のビルアール副町長の報告書によると、海から強い風が吹き込んできて、次第に激しい渦を巻き始めた。竜巻の通り道にあった家はみな吹き飛んでしまったという。
竜巻の怖さにはもう我慢できないと島を離れようとする者が出ている。陸軍第六歩兵師団のパラン町駐留部隊が島に渡り、復興の努力を助けることになった。町では、フィリピン赤十字にも救援物資を送ってほしいと要請した。(26日・スター)