ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 320字|2005.7.25|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
未完成の体育館が避難所に
共産党反乱軍に対する国軍の攻撃強化のため、サマール州にある未完成の体育館は二十一日、三つの村から逃れてきた二百五十四世帯の住人千二百七十人の避難所へと変わった。銃撃戦に巻き込まれるのを恐れて、同日昼から約七キロ歩き、体育館のある町へ避難してきたのだ。
避難民の到着は、町の住人を驚かせた。ラブアック町長は緊急対策会議を開き「この状況を悲しく思う」と語った。同町は避難民らに米袋、めん類、イワシの缶詰めなど約五万ペソ相当を援助した。
壁のない体育館で寝泊まりする生活は快適さに欠ける。コゴン・バランガイ(最小行政区)から逃げてきたダグマさん(45)は「われわれは敵じゃない、農民だ。平和が欲しい」と嘆いた。 (22日・インクワイアラー)