ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2005.5.30|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
かわいそうな鳥たち
サランガニ州グラン町沖合の海上で二十二日深夜、比沿岸警備隊はインドネシアから鳥類五百羽と熱帯魚三百匹(計百六十万ペソ相当)を密輸しようとした船を拿捕(だほ)、船長ら九人を拘束した。
農務省畜産局は検疫担当者に対し、押収した鳥類を上陸させずに殺処分として焼却するよう指示じた。インドネシアで鳥インフルエンザが確認されて以来、同国からの鳥の輸入は禁止されている。
比とインドネシア両国は世界の熱帯魚市場の九割を占める輸出国。熱帯の鳥類や魚類の多くは絶滅の危険にひんしているが、ゼネラルサントス市からマニラ経由でヨーロッパ諸国に送られ、高く売れているという。船員たちが沿岸警備隊員に十万ペソで見逃すようもちかけたのも当然だ。(24日・ブリティン)