ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 326字|2004.12.27|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
のどかな誘拐事件
「誘拐犯はどうやら新米だったようだ」︱︱。捜査に当たった海兵隊第二大隊長のドロフィノ大佐が笑った。
ブキドノン州マラマグ町でトウモロコシの実はがし機械を製造・販売しているアガピト・プエルトさん(66)は九日、北ラナオ州パンタオラガット町に顧客がいると言われ、出掛けた。気が付いてみれば、とらわれの身。
誘拐犯の三人は携帯電話の文字メールでプエルトさんの息子に身代金五百万ペソを要求した。家族は十五日まで届けもせずに知らん顔。
ラガット町長が「お上に逆らうか」と脅すと、拳銃一丁が武器の三人組は二十一日、「かなわない」とみて、人質を残して逃走。プエルトさんは「カネ欲しさの連中で、命を取られる気がしなかった」そうだ。 (23日・スター)