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　ミンダナオ地方中部南ラナオ州モランタオ町のモハマダリ・アビナル新町長は今回の統一選で当選、三十日に就任式が行われるが、執務する庁舎がないのが悩みの種だ。理由は今の庁舎は警察署と並んで、今回町長選を争ったジミー・グロ候補一族の所有地にあるため。庁舎は高さ六メートルの塀で囲まれている。

　今回の選挙でアビナル新町長に完敗のグロ候補は、三期町長を務めたマンガイ・グロ前町長の兄弟。マンガイ・グロ氏も南ラナオ州第二区から、下院戦に立候補して落選した。

　アビナル新町長は当面、街中のビルに執務室を借りる予定。将来は開発資金や政府などの援助で、公有地に約二千五百万ペソの費用をかけ新庁舎を建設する計画という。（16日・スター）