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3月22日のまにら新聞から

犯罪的な創造性欠如

[ 679字|2004.3.22|社会 (society)|新聞論調 ]

わいせつ広告問題

 リムトゥアコ酒造の大衆ブランデー「ナポレオン」の宣伝広告に対して、非難が集まっている。女性団体は看板広告や会社前でピケを張り、抗議の手紙を同社や広告会社に送りつける活動を開始。保護者団体や児童権利保護団体などからは提訴された。パギリナン上院議員も論争に参加、企業の社会責任を問うている。

 この商品広告が映し出すのは、われわれの国でまかり通っている社会的価値観だ。年配の男が少女とセックスをすることは楽しく、男の値打ちを上げるとして許容されている。女の値打ちは、年齢に反比例するとでも言いたげだ。

 問題の核心は「十五年物を味わったことがありますか?」との宣伝文句だ。「十五歳の少女を性的に味わう」ことを連想させている。

 テレビ司会者の解説によると、宣伝文句は文法的にもおかしいという。「ティキム(味わう)」という用語がが適切でない。この言葉には酒を味わうという意味はなく、食べもの、もしくはセックスを味わう意味にしかならないという。

 この宣伝に使われている看板広告にはブランデーのビンが出ているだけだが、ラジオの宣伝内容は意味深である。飲んで帰宅した夫が妻から「最近バーで働いてる『十五歳』にご執心だそうじゃない」と聞かれ、「十五歳」がブランデーだと説明する筋立てになっている。

 セックスや性欲を商品の販売促進に使うのは創造性欠如の証だ。ましてや、ブランデーを売るのに少女売春を連想させるとはばかげているだけでなく犯罪的ですらある。ブランデー会社と広告会社が刑事責任を問われることを望む。(17、20日インクワイアラー、リナ・ヒメネス・デビッド氏)

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