証拠不充分で容疑者釈放
[ 321字|2004.2.2|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ミンダナオ島中部マギンダナオ州検察局は、パラン町で起きた爆発事件の主犯として逮捕されたオマル・ラマラン容疑者をこのほど、証拠不十分で釈放した。ラマランさんはイスラム最大勢力、モロ民族解放戦線(MNLF)の幹部といわれ、国軍歩兵大隊が殺人容疑で逮捕した。同検事局によると、国軍や地元警察が事件の目撃者証言を基に作成した犯人の似顔絵と合致せず、容疑者と断定する目撃証言も得られなかったという。
同事件は一月四日、パラン町で時限爆弾が爆発、死傷者百人以上を出す惨事となった。バタガ町長を狙った犯行とみられている。ラマランさんは逮捕時、当局から拷問を受けたと訴えており、親族や人権団体が抗議している。治療記録も残されている。(29日・ブリティン)