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1月26日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 444字|2004.1.26|社会 (society)|ハロハロ ]

 「何でもあり」のフィリピンにあって、揺らがないだろうと思っていたことが揺らいだ。先日浮上した公文書ねつ造疑惑。手口の詳細を淡々と証言する公文書管理局職員と動揺を隠しきれない同局局長。明暗分かれた両者の様を目の当たりにして「やはり何でもありだったか」と天を仰いだ。

 職員らの証言を聞きながら、エストラダ前大統領が裁かれた弾劾裁判の一場面を思い出していた。銀行の副頭取だった女性が「大統領はわたしの目の前で偽名の署名をし(不正蓄財とみられる)資金の運用契約を結んだ」と爆弾証言したシーン。前大統領退陣、アロヨ政権誕生へ向かう流れが速まった瞬間だった。

 今回のねつ造証言は今後の流れをどのように変えていくのだろう。「大統領候補の出生にかかわる公文書の真偽」という大事な問題を灰色にしたまま忘れ去られていくのか。それとも、さらなる疑惑へと発展するパンドラの箱となるのか。大統領選まであと百日あまり。気を抜けない状況が続く。 (酒)

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