ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2003.7.14|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
赤ペンキ作戦は違法
フィリピン弁護士会ダバオ支部はこのほど、国家警察ダバオ署の警官が麻薬密売人や中毒者がいるとみられる家にペンキスプレーで「麻薬使用者の家」などと朱書きするのは違法だと警告した。
サレテ同支部長は「警官といえどもオーナーの同意がなければ、家屋破損や不法侵入の罪に問われる」と、政府の麻薬撲滅キャンペーンに連動した警察当局の逸脱行為を批判している。
七日以降、大統領府麻薬取締局と同署はダバオ市内で三十軒の民家に赤ペンキで目印を付けた。しかし、一九九〇年代にマニラ市で成果を上げたこの手法について当局は「法に触れないようにスプレーする言葉を慎重に選んでいる」としており、批判を意に介していない。(10日・インクワイアラー)