ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 314字|2003.4.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ムスリム拉致続発
ミンダナオ島南部ダバオ市のダバオ国際空港とササ港で起きた爆弾テロ事件後、同市内ではイスラム教徒の拉致事件が続発している。少なくとも五千人の地元イスラム教徒がドゥテルテ市長に対し、同市内でのイスラム教徒差別が顕在化していることへの恐れを伝えた。
ダバオ・ムスリム協会のウンパアル会長によると、これまでに少なくとも四人のイスラム教徒が覆面の複数の男にいきなり連れ去られ、爆破事件に関与していないか詰問されているという。このため、拉致を恐れて外出を控えているイスラム教徒も目立つ。
イスラム教徒はこの拉致を軍・警察関係者による犯行とみており、「ムスリムへの迫害行為」として不信感を抱いている。(16日・インクワイアラー)