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　国家警察交通取締隊はこのほど、首都圏で盗まれた車二台がミンダナオ島中部で発見されたと発表した。同取締隊では盗難車をミンダナオ地方に「流通」するシンジケートがあるとみて調べを進めている。

　同取締隊イスラム教徒自治区（ＡＲＭＭ）隊長のリムボ警視によると、二台は一九九〇年代後半にマカティ市で盗まれた。盗難後に売り飛ばされたとみられ、南ラナオ州マラウィ市内で発見された。

　首都圏で盗まれ、ルソン島以外の地域に流通した車は過去五年間で百台以上に上るという。誘拐事件などの凶悪犯罪では犯人が盗難車を使うことが多い。同隊では車両ナンバーの検査などを含めた全国的な摘発を進めている。（22日・スター）