ドゥテルテ父娘が支持トップ 正副大統領選の世論調査
支持率調査で、大統領候補はサラ氏、副大統領候補はドゥテルテ大統領がトップ
民間調査機関パルスアジアは13日、6月に実施した来年5月の正副大統領選挙に関する世論調査結果を発表した。大統領候補はドゥテルテ大統領の娘であるサラ・ダバオ市長が28%の支持を得て、副大統領候補はドゥテルテ大統領が18%でそれぞれトップだった。
サラ氏は、パルスアジアによる昨年末の前々回調査、2月の前回調査でも、ともに26%の支持率を得て首位だった。
大統領候補はサラ氏に次いで、モレノ・マニラ市長14%、ボンボン・マルコス元上院議員13%、グレース・ポー上院議員10%までが2桁の支持率を獲得。パッキャオ上院議員8%、ロブレド副大統領6%、ラクソン上院議員4%、ボン・ゴー上院議員3%と続いている。
地域別では、サラ氏がミンダナオ地方で62%、ビサヤ地方で30%と大きくリードしている一方で、首都圏ではモレノ・マニラ市長が23%、ボンボン・マルコス元上院議員が22%、サラ氏が16%となっている。
副大統領候補ではドゥテルテ大統領に次いで、モレノ・マニラ市長14%、ソット上院議長10%、ボンボン・マルコス元上院議員10%、パッキャオ上院議員9%、カエタノ前下院議長8%、エスクデロ・ソルソゴン州知事7%の順。パルスアジアは、調査期間中に副大統領選が行われたと仮定した場合、ドゥテルテ大統領とモレノ・マニラ市長は「大接戦となっただろう」と分析している。
正副大統領選と同時に行われる上院議員選に関しては、国民の64%がすでに投票する候補者を決めており、パッキャオ上院議員が54・0%、モレノ・マニラ市長が53・7%の支持率を得ている。
フィリピンの正副大統領選は米国のようにペアで選ばれるのではなく、別々に投票され、最多票を得た者がそれぞれ正副大統領に当選する。
調査は6月7日から16日にかけて全国の18歳以上の2400人を対象に対面で行われた。(谷啓之)