上下両院の候補出そろう エンリレ氏が土壇場で出馬表明 19年中間選挙
来年5月の中間選挙への出馬候補者登録が最終日を迎え、上下院選など候補者出そろう
来年5月の中間選挙の候補者登録が17日午後5時で締め切られ、上下両院と自治体首長選に出馬する候補者がほぼ出そろった。今後、中央選挙管理局が候補者の資格を審査し、12月までに最終的な候補者を発表する。候補者側も最終発表までは上院、下院、首長選挙のうちどれに出馬するかの正式表明を留保できる。
定数24の上院(任期6年)は、半数が中間選挙で改選対象となる。上院議員は最長2期12年までとされているため現職のうちトリリャネス議員ら4人と外務長官に転じたカエタノ氏は再選出馬できないが、アンガラ議員ら残り7人は全員出馬を表明済み。
現職以外では、94歳のエンリレ元上院議員が17日に候補者登録し、上院出馬を表明。前日まで下院への出馬を表明していたロケ前大統領報道官も17日に一転、上院選に出馬すると表明した。16年の大統領選に立候補して落選したマー・ロハス元内務自治長官も上院出馬を表明している。
このほか16日までに候補者登録を済ませ、上院出馬表明したのは、民間調査機関パルスアジアの支持率上位順にピア・カエタノ下院議員、ジンゴイ・エストラダ元上院議員、アイミー・マルコス北イロコス州知事、リト・ラピド元上院議員ら。
下院選にはカエタノ前外務長官やモカ・ウソン前大統領府報道班補佐官、パオロ・ドゥテルテ前ダバオ副市長らが出馬を表明している。パオロ氏は昨年12月までダバオ市の副市長を務めていたが、64億ペソ相当の巨額覚せい剤密輸事件への関与を上院で追及され、辞任していた。
州知事選、市長選ではダバオ市長を務める大統領の娘のサラ・ドゥテルテ氏が市長再選を目指し、副市長には同市の弟で芸能活動などを行うセバスチャン氏が立候補を表明して候補者登録。セブ市では現職のオスメニャ市長が再選を目指し候補者登録をした。
(冨田すみれ子)