ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2008.6.23|政治 (politics)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
扱いにくい人柄
政府との和平交渉が行き詰まったままのイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)は十八日、新しく大統領の和平問題担当補佐官に就任したエスペロン前国軍参謀総長の十六日付け声明を「新味なし」と酷評した。
MILFのムサ副議長(情報担当)は同派ウェブサイトで、エスペロン補佐官を前任者同様、「扱いにくい人柄」と評し、声明が和平協定の締結までの期間を「向こう一年以内」「年内」「まもなく」などと表現したことを「すでに使われすぎて効果を失った陳腐な言葉だ」と不信感を表明した。さらに、MILF側は二月、政府側に最大の争点である「父祖伝来の地」についての見解を示したのに何らの回答もないと指摘、新補佐官の迅速な対応を促した。(19日・サンスター)