議長の椅子めぐり思惑交錯 パオロ下院議員が異例のメッセージ
[ 964字|政治 (politics) ] 有料予算案の選挙区別インフラ予算の不均衡や議長交代をめぐり下院が混乱
ドゥテルテ大統領の長男であるパオロ・ドゥテルテ下院副議長(ダバオ市1区)がこのほど、カエタノ議長(首都圏タギッグ市)や自身を含む副議長全員に対し、21日の下院審議から正副議長職を降りるよう呼び掛ける異例のメッセージを予算委員会委員長に送っていたことが21日、明らかになった。任期分割という「紳士協定」で就任したカエタノ議長が自身や盟友の議員らの選挙区に有利な予算配分を来年度予算案に組み込んだという批判が一部議員らから出たことを受けた動きとみられるが、パオロ議員は以前から議長職に興味を示しており、カエタノ議長の去就問題をきっかけに、議員間でさまざまな思惑が交錯しているもようだ。