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　大統領就任から約５週間たった５日、アキノ大統領は首都圏ケソン市タイムズ通りの自宅から、マニラ市のマラカニアン公園内にある、公邸「バハイ・パンガラップ（夢の家）」に引っ越した。マルコス元大統領がかつて住んでいたことや、母親、故コラソン・アキノ元大統領の政権転覆を狙った１９８７年の軍事クーデター時に自身が被弾した場所であるなどの経緯もあり、歴代大統領の公邸であるマラカニアン宮殿での居住を拒んできた大統領。一時はケソン市の自宅に住み続けるとの報道も出たが、警備や通勤時間の問題があり、ようやく「職場」である宮殿近くの公邸への引っ越しが実現。公邸で過ごした初日の感想を「まるで監獄」と漏らすなど、居心地は今ひとつ、よくなさそうだ。