農地改革
［ 1549字｜政治 (politics) ］ 有料新大統領の親族が所有する農園の農地解放、公約実行の「誠実度」測る試金石に
アキノ新政権誕生で「新たな国づくり」への期待が高まる中、大統領の親族、コファンコ一族が所有するルイシタ農園（ルソン地方タルラック州）では、農地解放が先延ばしされるとの失望感が農民の間で広がっている。アキノ新大統領就任により、土地配分をめぐる最高裁での審理がさらに遅れ、商業用地への農地転換が進む恐れがあるためだ。農地改革は母親の故アキノ元大統領が就任と同時に着手した24年来の懸案。「汚職なければ貧困なし。誠実な公僕の手本となる」と就任演説で宣言した新大統領にとって、ルイシタ農園の農地分配の行方が公約実行の「誠実度」を測る試金石の一つとなる。
