国籍喪失1
[ 1850字|社会 (society) ] 有料4月に国籍回復の機会失う長女。日本人の父は「提訴がぎりぎり間に合った」
海外で生まれた二重国籍者の日本国籍を喪失させる国籍法12条。その違憲性を問う裁判が2日、東京地裁に提訴された。原告は首都圏在住の子供たち4人。いずれも婚姻関係にある日本人の父親と比人の母親の間に生まれた嫡出子(婚内子)で、出生と同時に比日二重国籍となった。しかし、出生届が期限内(3カ月)に提出されなかったため、「日本国籍を留保する意思がない」とみなされて国籍を失った。「父親やきょうだいと同じ日本国籍が欲しい」、「わが子の国籍を取り返すまでは死ねない」……。原告と父親らの思いを4回シリーズで紹介する。(酒井善彦)