「賠償立法義務怠る」 韓国元慰安婦が勝訴
[ 771字|社会 (society) ] 有料山口地裁判 決国に損害賠償命じる 比慰安婦裁判にも影響か
第二次世界大戦中、旧日本軍の従軍慰安婦や女子勤労てい身隊員だった韓国人女性十人が、日本政府に総額五億六千四百万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が二十七日、山口地裁下関支部(近下秀明裁判長)であった。近下裁判長は「従軍慰安婦制度には基本的人権の侵害があった。国は、人権侵害に対する賠償立法義務を怠った」とし、元慰安婦三人に計九十万円を支払うよう国に命じた。元慰安婦ら外国籍の戦争被害者が原告となった裁判での勝訴は初めてで、元慰安婦のフィリピン人女性四十六人が同様の訴えを起こしている東京地裁での判決にも大きな影響を与えそうだ。