厳戒のコタバトに入る
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選挙はおおむね平和的なムードの中で行われた。だが、かつて反乱の島と呼ばれたミンダナオのイスラム勢力が集中するコタバト市に一歩足を踏み入れると、選挙粉砕を叫ぶ急進派の動きを封じ込めるために国軍の大部隊が投入され、まさに戒厳令下の様相を呈していた。大統領がだれになろうとも、抑圧の歴史を背負ったミンダナオのイスラム勢力にとって、平和はまだ先のことのように見えた。(ミンダナオ島コタバト市で加治康男)