サバ州領有権問題
[ 1029字|政治 (politics) ] 有料退去期限迫る中、大統領が緊急記者会見。「スルー王国軍」の即時退去を要求
マレーシアのボルネオ島サバ州に「スルー王国の軍隊」を名乗るフィリピン人の集団約210人が違法上陸した問題で、アキノ大統領は26日朝、マラカニアン宮殿で緊急記者会見を開き、サバ州の領有権を主張する同王国の末裔(まつえい)キラム3世に対し、集団を直ちに、ミンダナオ地方へ戻すよう要求した。同日は、集団の強制排除を検討するマレーシア当局が、比政府の要請に応じて再設定した退去期限。問題解決の糸口が見えない中、大統領会見で比側の取り組みをアピールし、マレーシアとの関係悪化を避ける狙いがあるようだ。