フェリー転覆
[ 1212字|気象 災害 (nature) ] 有料事故船舶が毒性の極めて強い有機塩素系殺虫剤約10トンを積んでいたことが発覚
大型フェリー「プリンセス・オブ・ザ・スターズ」(二三、八二四トン)の転覆事故で行方不明者の捜索が続く中、国軍災害対策本部は二十七日朝、緊急記者会見を開き、事故船舶が毒性の極めて強い殺虫剤エンドスルファン約十トンを積載していたと発表した。訪米中のアロヨ大統領は同日付声明で、殺虫剤回収まで行方不明者の捜索活動を一時中止するよう命じた。殺虫剤が事故海域に流出したか否かは不明だが、船内捜索は既に三日間実施されており、ダイバーらへの影響が懸念される。運航会社スルピシオ・ラインズは殺虫剤の大量積載を認知していたとみられ、同積載報告を怠った同社への追及が一層強まるとみられる。