国籍確認訴訟
[ 1422字|社会 (society) ] 有料日本の最高裁が、婚外子の新2世10人に日本国籍を認める。原告側が逆転勝訴
結婚していないフィリピン人女性と日本人男性の間に生まれた比国籍の新日系二世十人が日本国籍の確認を求めた二件の上告審判決で、日本の最高裁大法廷(裁判長・島田仁郎長官)は四日、「両親が結婚していないことを理由に日本国籍を認めない国籍法三条の規定は、憲法に違反する」との初判断を示し、請求を退けた二審の東京高裁判決を覆して、十人全員の日本国籍を認めた。最高裁が法律を違憲としたのは、二〇〇五年の在外投票制限をめぐる訴訟以来で八件目。違憲と判断し、直ちに国籍を認めたのは最高裁判事十五人中の十人。認めなかったのは五人だった。(東京支局)