国宝級の像盗難
[ 1195字|社会 (society) ] 有料世界遺産に指定されているサン・オーガスチン教会で国宝級のキリスト像が盗まれる
マニラ市イントラムロスの世界遺産に指定されているサン・オーガスチン教会でこのほど、白昼に象牙作りの高さ五十センチほどの幼いイエス・キリスト像が盗まれた。同教会によると、像は二百︱三百年前に作られ、「値段の付けようがない国宝級の代物」という。犯人らは複数ある他の聖像には目もくれず、取り外しと持ち運びの容易なこの像だけを狙っており、内部事情に精通した者の犯行とみられる。同教会は「捜査当局は頼りにならない」として独自に事件を調査しており、古美術品店や収集家には像を入手した場合、返還するよう依頼している。