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12月27日のまにら新聞から

下院のごたごたで遅れ CREAT法案

[ 643字|2020.12.27|社会|新聞論調 ]

 ベラスコ下院議長が議長職争いでアランピーター・カエタノ前議長に勝利して以降、下院指導部の刷新が続いている。副議長名簿に新たに2人が追加され、副議長は32人に膨れ上がり、史上最多の新記録を作った。

 前議長の盟友は次々と要職を奪われている。議会が5週間のクリスマス休会を迎える直前、マイケル・ディフェンサー議員が会計委員長職を剥奪され、ボニト・シンソン議員が委員長に収まった。

 下院が人事で揺れる中、税制改革法案「CREATE法案」の両院合同委員会で下院側委員の決定が大幅に遅れた。法案の提案者であるピア・カエタノ上院議員は、さぞいらいらしているに違いない。法案は長年必要とされてきた法人税と財政優遇措置制度の改革を最終的に実施する内容で、経済界、特に中小零細企業にとって非常に重要なものだ。

 ピア議員は「法案成立の遅れは、下院における議長職と両院合同委員会の委員任命の遅れに起因している」と指摘している。上院が11月に法案を可決してから、下院側の委員決定の知らせを同議員が受けたのは、12月15日だった。このため、30%から25%への法人税引き下げなど、政府が提案する一連の企業優遇策の実現は、上院で承認されたものの、経済界は待たされることになった。

 ピア議員は2021年の幕開けについて「法人税の即時引き下げはなく、法人税の合理化も確実性もない」と同僚議員に告げている。議会の上下両院が20年の業績を報告する際には、きちんとした説明がなされるべきだ。(21日・マラヤ)

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