ヘルボサ保健相が先週、大統領府で行われた外資系たばこ会社大手フィリップモリスによる診療車両の引き渡し式典で、同社の幹部らと一緒に撮った記念写真が公衆の健康促進を訴える活動家や市民たちから大きな批判を浴びている。式典はリサ・マルコス大統領夫人が主催した。
この診療車両は社会福祉開発省への寄贈だった。大統領府のカストロ報道官は「ヘルボサ氏がたばこ会社から寄贈を受けたとの証拠があるのか」と問いかけ、保健相がこの式典に参加したことに「何の問題もない」との認識を示した。
しかし、世界保健機関の「たばこ規制枠組条約」の遵守を訴える東南アジア諸国たばこ規制連盟(SEATCA)のユリセス・ドロテオ事務局長は、比政府が2005年に条約批准しており、保健省と公務員サービス委員会が2010年の合同覚書命令で国家公務員によるたばこ業界からの便宜や支援、提携の受け入れを禁止していることを紹介した上で、「保健相や社会福祉開発相は健康を害する産業から国民の健康を守る義務がある」と強調し不適切な式典参加だったと批判した。
またドロテオ氏はたばこ関連の疾病による死者数がフィリピンで毎年9万人に上っていると指摘し、たばこが多くの死や疾病をもたらす中で診療車を寄贈するというたばこ業界の「偽善」も指摘した。カブラル元保健相も「政府はたばこ業界から金を得ることで公衆、特に若者たちの操縦を狙う業界の企図を許してはならない」とくぎを刺した。
保健省の幹部としては公式謝罪をすることがまず良いスタートになるだろう。(4日・インクワイアラー)