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11月1日のまにら新聞から

パルラデ中将にこそ教育を 女優らへの脅し

[ 653字|2020.11.1|社会|新聞論調 ]

 「美しい女性たち」による女性問題や不正に関する発言、メッセージに国軍のアントニオ・パルラデ中将が警告したことに対し、反発が広がっている。中将は南部ルソン本部司令官で、反共産主義強硬派として知られるが、女優らにまで「共産主義者」のレッテル張りを拡大。10月20日には女優のライザ・ソベラノさんや2018年のミス・ユニバース、カトリオーナ・グレイさんらを露骨に脅した。

 米国系フィリピン人で22歳のソベラノさんは13日、女性政党ガブリエラのユース部門の呼びかけで、女性と子どもへの暴力を議論するオンラインセミナーにゲストとして参加。話の途中で涙を見せる場面もあった。

 同中将は「ソベラノはガブリエラのような団体の『真の意図』について教育を受ける必要がある」として「団体と距離を置くよう」迫った。「でなければ、2017年にバタンガス州で政府軍との交戦で死亡したフィリピン大生、ジョセフィン・ラピラ(22)と同じ運命をたどるだろう」とまで言った。

 中将は「頭脳明晰な美しい女性」には耐えられないようだ。女性の権利や問題について率直に発言するグレイさんや女優のエンジェル・ロクシンさんも名指しされ、この問題に引きずり込まれている。

 ソベラノさんに教育を施すより、民主主義が保障する環境での女性の発言を尊重するよう、中将が教育を受ける方が国のためになるだろう。評論家の一部から「中将は次期参謀長を目指している」との話も聞く。昇進には値しない人物だ。(10月26日・マニラタイムズ、ティタ・バルデラマ)

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