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9月20日のまにら新聞から

豊富な人材とサービス業拡大が強み 比経済を牽引する観光業

[ 789字|2019.9.20|社会|新聞論調 ]

 今日、観光業は、比経済成長に最も大きな貢献をしている産業分野である。これまで、国の発展は、貿易や製造業、鉱物や農産物などの生産と輸出によるという印象があったが、我々はこうした伝統的な国富のイメージに捉われていたようだ。しかも、わが国の人材開発は現在、特に若年層を中心に、力強く前進している。

 先週発表された、アメリカン・エクスプレスが調査会社に依頼して実施した調査によると、比の観光業関連収入は820億米ドルを国内経済にもたらしており、昨年の国内総生産の24・7%を占めている。一方、農業は、国内雇用の31・1%と最も多数を占めるが、観光業はその次に多い26・4%まで占めている。3位以降は、小売業20・4%、建設業15・7%と続いている。

 先の4月に国家統計庁が発表した、各産業分野のGDPへの貢献度についての報告では、サービス産業が57・8%、工業・製造業が34・1%、農林水産業が8・1%となっている。サービス産業の興隆は、今や、1億800万の国民が、経済成長の足かせになるのではなく、その原動力になることを証明して見せているのだ。

 多くの比人が世界中で働いている。彼らはたいてい滞在先で歓迎されており、仕事の能力だけでなく現地の社会で共生する能力の高さによっても評価されている。2週間前にも、カナダのユーコン準州が、比から2千名の重機オペレーター・技師・看護師・介護士等の専門職を受け入れるとする合意書を労働雇用省との間で締結している。

 そして今、国内の観光業は、国内総生産の4分の1を占める最大の産業に成長した。工業や農業はなかなか思うように早急には発展させられないだろう。しかし、観光やサービス業は比の強みだ。何しろ、増え続ける観光客に対して、すでにサービスも、サービスをする人材も、美しく歴史的な観光地も揃っているのだから。(17日・ブレティン)

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